OpenLiteSpeedでWordPress構築

今回は第四のWEBサーバーとも言われた、
LiteSpeedを使ってWordPressを簡単に構築しようシリーズです。

第一弾はWordPressのインストールまでをやりたいと思います。

 

LiteSpeed

第三のというと第一と第二はなんなの?となりますが。
第一はApache(アパッチ)
第二がNGINX(エンジンエックス)
です。

実際に世界中で使われている比率的にはNginx、Apache、cloudflare webサーバ、LiteSpeedの順らしいですが。
ApacheはNginxに抜かれるまでは不動の一位だった、ザ・スタンダードWEBサーバーです。
現在でもWEBサーバーといえば、まずはこいつなイメージが強いのではないでしょうか?

実際自分も最初はApacheでWEBサーバーを立てました。
ですが、まぁ面倒なんですよWordPressの構築までが。

で、Nginxなんですが、こいつの優れているところはまぁネットで調べてもらうとして。
Apacheでレスポンスをもっと高める為に移行しようと思いつき、移行先にNginxを選ぼうと思うと互換性がちょっと大変らしいので触らなかった。

そして、LiteSpeedなんですがApacheからの移行が楽らしいという事で選んだのですが、実は商用ライセンスのLiteSpeedは互換性があるが、オープンソース版のOpenLiteSpeedは一部しか互換性がなかったという事が後で判明したりしました。
結局移行方法を変えたことで問題なくなったんですが、まぁそれは置いといて。

あと、商用版のLiteSpeedも無料版があって、1ドメインという制約があるが
これからApacheから乗り換えるならこちらがおすすめかも。

参考:LiteSpeed Web Server Pricing - LiteSpeed Technologies

LiteSpeedの何がいいかというと、ApacheとNginxのいいとこどりをしているようなところです。
まぁ細かいところはここでは割愛しますが....

Nginxを使ってないのでそれと比較はできないのですが、
Apacheと比べて性能がよさそう。WordPress用の最適化ツールがある。Web管理コンソールがある。しかも日本語対応。HTTP/3にも対応。という事で優れている気がして導入しています。
更に、めっちゃ簡単にWordPressがインストールできることを知ったのもでかいです。

という事でそのやり方を書いていきます。

 

1クリックインストール

参考:1-Click Install OLS, PHP, MySQL, WP and LSCache – OpenLiteSpeed

という事で、今回も仮想環境にLinuxをインストールして、実際に1クリックインストールを行ってみます。
今回のOSはAlmaLinux9.2です。
ちょっと新規インストールからだと面倒なので、ほぼまっさらな状態のAlmaLinux9.2で行います。
ちょっと前までAlmaLinux9には対応していなかったんですが、現在は行けるようになっていました。
ただちょっと躓くところもあるんでその辺も紹介していきます。

一応rootユーザーでやったほうがいいかもという事で。

su -
dnf install -y epel-release
bash <( curl -k https://raw.githubusercontent.com/litespeedtech/ols1clk/master/ols1clk.sh ) -w --wplang ja

1行目、rootユーザーに変更(パスワードを聞かれる)
2行目、必要ないかもしれないが、おまじないでEPELリポジトリをインストール。
3行目、これが1クリックインストールの本体。オプションで日本語でWordPressをインストールさせる。

これで、OpenLiteSpeed、LiteSpeed版PHP、MariaDB(データベース)、WordPress、がインストールできます。

実際にコマンドを打つと、それぞれのバージョンなどの情報が表示され、インストールしていいか聞いてきます。下のような感じで。

  % Total    % Received % Xferd  Average Speed   Time    Time     Time  Current
                                 Dload  Upload   Total   Spent    Left  Speed
100 79522  100 79522    0     0   221k      0 --:--:-- --:--:-- --:--:--  221k
**********************************************************************************************
*                    Open LiteSpeed One click installation, Version 3.1                      *
*                    Copyright (C) 2016 - 2023 LiteSpeed Technologies, Inc.                  *
**********************************************************************************************
Current platform is centos 9.

Starting to install OpenLiteSpeed to /usr/local/lsws/ with the parameters below,
WebAdmin Console URL:     https://219.117.203.87:7080
WebAdmin username:        admin
WebAdmin password:        password
WebAdmin email:           root@localhost
LSPHP version:            81
MariaDB version:          10.11
Install WordPress:        Yes
WordPress HTTP port:      80
WordPress HTTPS port:     443
WordPress language:       ja
Web site domain:          *
MySQL root Password:      password
Database name:            olsdbname
Database username:        olsdbuser
Database password:        password
WordPress plus:           No
WordPress location:       /usr/local/lsws/wordpress (New install)
Your password will be written to file:  /usr/local/lsws/password

Are these settings correct? Type n to quit, otherwise will continue. [Y/n]  

そしたら「Y」を押してエンターを押すだけです。
ちなみに、この情報はどこかにテキストファイルとして保存しておいてください。
パスワードがあるのでLiteSpeedにログインやデータベースにログインする際に必要になります。

 

WordPress初期設定

インストールができたので後はWordPressにアクセスするだけなのですが、ここで問題が1つ
サーバーOSを直接弄るのであれば、WEBブラウザで[localhost]と入力することでWordPressにアクセス出来て初期設定が始まるのですが、
べつなPCから初期設定をしたい場合は(同じローカルエリアに限る)、ファイヤーウォールのポート開放が必要です。
但しまだルーターのポートは開けないでください。
WordPressはかなり不正にアクセスしようとするボットがいるので、
最低限のセキュリティを確保しないとリスクが高いので。

というわけでまずはポートの開放方法。rootユーザーであれば、「sudo」は要らないが、あっても問題ない。

sudo firewall-cmd --zone=public --add-service=http --permanent
sudo firewall-cmd --zone=public --add-service=https --permanent
sudo firewall-cmd --zone=public --add-port=7080/tcp --add-port=7080/udp --permanent
sudo firewall-cmd --reload
sudo firewall-cmd --list-all

1行目、http (80/tcp)ポートを開放
2行目、https(443/tcp)ポートを開放
3行目、7080/tcp&udp開放(OpenLiteSpeedのWEB管理サイト用)
4行目、設定したものを確定させる。
5行目、念のため、現在開いているポートを確認

そしたら、サーバーのローカルアドレスを入力すればWordPressの初期設定に行くはず。

こんな感じ(例)

パスワードはこのランダムに作られたものを使用することをお勧めします。
かなり不正ログイン攻撃をされるので。
なのでちゃんとメモって(コピペでテキストファイルでも可)、しっかり管理してください。

そしたらログインしてまずやるべきことは「LiteSpeed Cache」プラグインをインストールすること。
折角のLiteSpeedの速さが生かせないので。

プラグインをインストールして有効化して、「設定を開く」

更に「プリセット」の項目を開き、高度(推奨)のプリセットを適用してください。

とりあえずここまでで最低限の初期設定が完了。
まだインターネットに公開していないし、最適化も甘いし、セキュリティーも何もしていないけど。

WordPressをインストールまでは完了です。
ここまでは簡単でしょ?
公開するときにちょっとLiteSpeedの設定が面倒だけど、
その辺はまだ先です。

気になる方は独自で進めちゃってもいいですよ~。
次回は最適化設定かな?

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